概要
適切に設計されたベントシステムは、汚染物質からの保護と通常動作時の圧力平衡化を実現し、筐体やバッテリーの長寿命化に貢献します。 また、ベントシステムは、稀に熱暴走が発生した場合、コンポーネントの故障や追加セルの損傷を避けるために、直ちに圧力開放を実施できなければなりません。
ドナルドソンの2段階ベントのラインナップには、2段階バーストがあります。 車載用バッテリーパックを保護し、4つの機能でバッテリーの寿命と信頼性をサポートするベントです。
- 水、汚れ、汚染物質、自動車用流体から密封してガードする。
- バッテリーの寿命が尽きるまで、圧力変動からバッテリー筐体を保護するために、継続的に圧力を平衡化する。
- 通気性を確保し、暖機運転のたびにバッテリー内部にたまった湿気を排出することで、特定の大気条件下で発生する内部結露を防止することができる。
- バッテリー内部で熱暴走が発生した場合、短時間で大量のガスを排出することができるため、適切な緩和策を講じることができる。
特徴
2段階ベントの段階
第1段階
2段階バッテリーベントの第1段階は、圧力の平衡化です。 多孔質のePTFEメンブレンは、高い通気性を備えており、バッテリーパックから空気やガスの出入りが可能です。 通常の自動車運転では、高度や気温の変化により、圧力の平衡化が必要となります。
第2段階
第2段階では、バッテリーパック内の急激な圧力上昇や発熱に対応し、アンブレラフレックスでメンブレンをバイパスするか、メンブレンを破裂させてガスを逃がし、筐体内圧力を維持します。
2段階バーストバッテリーベント
- バーストピン付き保持キャップ - スプレーからメンブレンを保護し、メンブレンのバーストを支援
- Tetratex™ ePTFE メンブレン - 圧力平衡化、水や汚れからの保護
- 本体 - スプレーからメンブレンを保護
- 1/4回転バヨネット留め具 -人間工学に基づき、バッテリーパックに直接固定され、クリック音で取り付けを確認。ねじ込み式インターフェースで利用可能
- Oリング - 信頼性の高いバッテリーパック壁面のシーリング
用途
- バッテリー電気自動車
- ハイブリッド電気自動車
- 定置型ストレージ
- 業務用バッテリーパック
- インバーター
資料
記事
動画
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