大型機器に対する環境基準の厳格化により、OEMは終わりのない課題に直面しています。 この基準を満たすためには、車両や機器に排出ガス削減部品を搭載する必要があり、ボンネット内の限られたスペースをさらに消費してしまいます。 OEは、重量や空力などの要素を考慮しながら、どのようにすべてを機器に組み込むのでしょうか?
ここで、PowerCore技術の登場です。 OEエンジニアが直面する複雑な設計上の課題の一部を簡素化するために、私たちは、ほぼすべてのスペースに最適なエアフィルター性能を適合させるPowerCoreを開発しました。 PowerCoreは設置面積が小さく、ほぼすべてのスペースと条件に適応するため、ほぼすべての用途で最適なエアフィルトレーションが可能です。 PowerCoreは小型で柔軟性を備えており、 その性能は折り紙付きです。
ドナルドソンのPowerCoreは、エアクリーナーの「汚染側」にあるフルートで粉塵を捕捉するために、ストレートスルーエアフローパスのコルゲートフルート設計を利用した最初のエアフィルター構成となっています。 この革新的な設計によって、空気を清浄側の隣接するフルートへ押し流すため、エアフィルターの形状を柔軟に変更でき、エアクリーナー自体をより小さなスペースに収めることができます。
25年前にPowerCoreを開発したときから、エアクリーナーの設置面積を小さくしたいというニーズがあり、今でもそのニーズはあります。 環境基準(オンロードはEPAとユーロ基準、オフロードはTier基準)の厳格化に伴い、排出ガス低減装置は複雑化し、より多くのスペースを要するようになりました。 一方、大型機器では空力性能の向上が求められ、空気抵抗の低減のため、多くのエアクリーナーをボンネットやカウルの下に配置しなければならない状況です。 PowerCoreは、こうしたニーズに対して直接的なソリューションを提供します。
ドナルドソンは、業界の直接的なニーズに対応するためにPowerCoreを開発しましたが、それだけにとどまりませんでした。 OEMのニーズの進化に合わせて、技術の革新を続けています。 PowerCoreの小型化(G2、G3)が進むにつれ、より小さなフィルターで同等以上の性能を実現するための限界に挑戦しています。
PowerCoreのエアクリーナーとフィルターは、世代が進むごとに小型化されています。 オリジナルのPowerCoreは、標準プリーツフィルターよりも40%小型化されましたが、 PowerCore G2では60%に、 PowerCore G3では65%に進化しています。 そして、世代を重ねるごとに、性能を維持・向上させています。
当社は、標準PowerCoreエアクリーナー(PowerCore Edgeとオフロード用のPSD、オンロード用のPCD)を、さまざまなサイズで既製品として提供しています。 もし、お客様が特定のサイズ、形状、性能要件に適合したソリューションをご希望であれば、お客様と直接話し合い、そのニーズに対応できるようにします。
PowerCoreの独自の波形フルート構造は、より幅広い用途の要件に適合して、その形状を最適化する能力を備えています。 従来の円筒形に合わせて設計し、専門の製造能力を備えるだけでなく、長円形、正方形、長方形など、それぞれのテーマでさまざまなバリエーションを作ることができます。 お客様のご要望に合わせた設計をご提案します。
あらゆる用途で性能を最適化するために、セルロースメディアや高性能Ultra-Web®メディアを使用したPowerCoreフィルターを構成し、より高い効率と高いダスト捕集容量を実現します。
PowerCoreエアクリーナーは、プレクリーナー、水管理、掃気システム、制限インジケーター、吸気プレナムなどを含む完全なエアフィルターシステムの一部として構成することが可能です。 また、お客様のご要望にお応えするため、アプリケーションエンジニアがお客様のご要望をお伺いし、システム構築を行います。
PowerCoreは、北米、欧州、アジアで製造しており、全世界で販売されています。
ディーラーネットワークを通じて販売し、ブランドをアピールしたい場合や、メンテナンス部品事業を維持したい場合、PowerCoreはOEM部品として生産することが可能です。 また、メンテナンス部品の入手性を高めるために、ドナルドソンブランドのエアクリーナーやフィルターを標準仕様に指定することも可能です。