現状
TransAxle社は、米国東部でオンハイウェイおよびオフハイウェイ機器用ドライブトレインコンポーネントを再製造する最大手企業であり、ニュージャージー州ペンソーケンの施設でトランスミッションの再製造を行っています。
TransAxle社は、再製造されたすべてのトランスミッションを保証しています。また、お客様が確信を持って再製造トランスミッションを取り付けることができるように、同社の2つの動力計のどちらかで、すべてのユニットを最大負荷条件で試験しています。
課題
ほとんどのトランスミッション障害は、流体内の異物による表面劣化が原因で発生するため、試験中に使用されるトランスミッション流体が清浄度基準を満たしていることが極めて重要でした。
TransAxle社は、積極的な取り組みを行い、汚染の可能性のある問題を特定しました。試験中に使用される自動トランスミッション流体の分析を外部の第三者に依頼し、清浄度基準が満たされていること、同社が可能な限り最高の再製造トランスミッションを提供していることを保証しました。
トランスミッションオイルの場合、国際標準化機構（ISO）で定義されている理想的な目標清浄度は16/14/11であり、それぞれミリリットルあたり4ミクロン以上、6ミクロン以上、14ミクロン以上の粒子の許容範囲に対応します。
TransAxle社の流体分析では、20/18/12以上の汚染レベルが明らかになりました。場合によっては、推奨レベルよりも15倍以上も汚れていることもありました。 対策を講じる必要があることは明らかでした。
最初のステップとして、支店長のKeith Loura氏がドナルドソンに連絡を取り、流体の清浄度を向上させ、流体の寿命を延ばすための支援を求めました。
クリーンなソリューション
ドナルドソンの専門家は、多段階のアプローチを提案しました。
- 彼らは、動力計の閉ループ潤滑システムに2つのDonaldson Blue®バルクフィルターDBB8666（4ミクロンの効率）を取り付けることを推奨しました。 2つのフィルターは最大473 L/min/125 gpmの流量を処理することができ、取り付け用ハードウェアをすべてまとめたキットにパッケージされています。
- ドナルドソンは、サンプインレットに関して、4ミクロンの効率のDBB8666フィルターを1つ設置することを推奨しました。
- ドナルドソンは、サンプアウトレットに関して、DBB8666の後にDBB0248吸水フィルターを（直列で）取り付けて、粒子と水の両方を除去することを推奨しました。
- このソリューションには、TransAxle社が第三者の流体分析を継続して清浄度レベルをモニタリングし、差圧測定値に基づいたフィルターメンテナンスの予防保全スケジュールを作成することといった推奨事項が盛り込まれていました。
第三者機関のオイル分析ISO清浄度コードの結果
結論
TransAxle社や他のトランスミッション再製造業者がDonaldson Blueバルク流体用フィルターをオペレーションに追加すると、試験の動力計で使用される流体のISO清浄度レベルが向上するため、顧客満足度が高まり、現場の保証請求の発生を減らすことができます。 結果、すべてのお客様が高品質で高性能の再製造トランスミッションを確実に受け取ることができます。
- TransAxle社支店長、Keith Loura氏
トランスミッションのユーザーは、Donaldson Blueバルク流体フィルトレーションシステムを現場のトランスミッションバルク流体ストレージに組み込むことで、流体内の汚染物質によるトランスミッションの表面劣化が減り、トランスミッションの寿命が延長され、全体的なメンテナンスコストを削減できます。
機器メーカーもまた、製造施設にDonaldson Blueバルク流体用フィルターを設置することでメリットを享受できます。出荷前の最終トランスミッションフラッシング中に使用することで、流体の清浄度が高まり、顧客満足度を向上させることができます。
