エアフィルターのプレクリーナー

エアフィルターの負荷を軽減し、寿命を延ばすプレクリーナー

過酷な条件下で大量の粉塵や破片の発生が予想される場合、プレクリーナーはフィルトレーション システムの重要なコンポーネントになります。 プレクリーナーは、大きな破片や粒子、水滴などを処理し、エアフィルターに到達する汚染を大幅に減らすことができるため、フィルターの寿命を延ばすことができます。 

あらゆるOEM用途に対応するカスタマイズソリューション

ドナルドソンのプレクリーナー技術は、特に困難な汚染条件や特殊な汚染条件など、特定のOEM要件に合わせて設計することができます。 当社の慣性粒子の分離管は、さまざまな用途や粉塵の状態に合わせて、大形ベーンまたは小形ベーンのいずれかを構成することができます。

粉塵の多い環境では、比較的小さなスペースに多くのベーンを詰め込んで分離器の効率を上げることができます。また、農業用途のような重いがれきの多い環境では、早期の目詰まりを防止することができます。

この慣性粒子の分離技術は、タービン、ディーゼルエンジン、環境用途でメンテナンスフリーのフィルトレーションを実現し、砂漠地帯での軍事用途など、過酷なフィルトレーション環境に直面する地上車両や機器での実績を積んでいます。

慣性粒子の分離技術

Strata™チューブのしくみ

1. 固定ベーンで流入空気を回転させる
2. 遠心力で粉塵やホコリを回転させて外壁に落とす
3. 粉塵やゴミを重力または掃気エアフローで除去し、効率を高める
4. きれいな空気はチューブを通ってプライマリーエアクリーナーやエンジンに送られる

掃気式のメリット

プレクリーナーは、標準エアフローで構成することも、掃気システムによってプレクリーナーの効率を向上させることも可能です。 掃気式では、通常、エジェクターまたはエジェクターマフラーを使用して、エアクリーナー上のドロップチューブにセカンダリーエアフローを導入します。 このフローによって真空が作られることで、分離された汚染物質がプレクリーナーから吸引され、排気の流れによって排出されるのです。 掃気装置では、コンポーネントの数は増えるものの、プレクリーナー効率がはるかに高く、フィルター寿命も長く、事実上セルフメンテナンスとなります。

プレクリーナーのタイプ

ドナルドソンのFull-Viewのようなプレクリーニングデバイスは、作業者が除去できるよう汚染物質を収集するものもあれば、TopSpinやインライン分離器付きTop Spin HDのように、汚染物質を排出または除去し、実質メンテナンスフリーとなるものもあります。 多くのプレクリーナーは、排気システムにゴミを排出する掃気システムに接続されます。 掃気システム付きプレクリーナー（重度の粉塵環境下で使用されるドナルドソンのStrata CapやDonaspinなど）では、ホース、逆止弁、クランプ、排気エジェクターなどの追加部品が必要となりますが、その代わりにプレクリーニングの分離効率はさらに高くなります。

注目のプレクリーナー

大型ベーンプレクリーナー

農業用途など、大きなゴミやチャフがある環境では、大型ベーンを備えたプレクリーナーが適している場合があります。