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筐体保護ベントにより、排出削減システムがスムーズに機能

業界: 自動車業界

問題: 機械の故障につながる可能性のある車両の尿素水タンクからの漏出の問題を解決します。

解決策: ドナルドソンの筐体保護ベント(EPV)とTetratex™ PTFEメンブレンにより、水やごみを尿素水タンクから排除します。

ドナルドソンの小型筐体保護ベントは、厳格化する汚染規制にヨーロッパの自動車メーカーが対応していく上で大きな役割を果たしています。 ドナルドソンの保護EPVは、車両の選択的触媒還元(SCR)システムの大部分に搭載されており、ディーゼルエンジンが引き起こす健康被害の主な原因となる窒素酸化物(NOx)の排出を制限するよう機能しています。

ドナルドソンは、2012年から筐体保護ベントを排出タンクの大手メーカーに提供しています。

ディーゼル車が走行する際、ディーゼルタンクの横に設置されたSCRタンクから、水と有機化合物の尿素水の混合物が車の排気システムに注入されます。 産業試験によって、尿素は窒素含有化合物を代謝してNOxを単純な水と窒素に分解することで、NOxを最大85%、燃料消費量を8%削減することが確認されました。 尿素水タンクはドナルドソンの溶接式EPVなしでは機能しませんでした。この溶接式EPVは尿素水タンクから水やごみを排除し、温度や高度の変動に応じて圧力を平衡化します。

ヨーロッパの多様な気候と高度では、尿素水タンクが膨張、収縮して変形する可能性があります。 変形によって機械が故障したり、車両の排気基準を超えたときに自動的にイグニッションが停止したりする可能性があります。

従来のタンクベントサプライヤーとの取引で多数の漏出の問題を解決できずにいたタンクメーカーが、こうした問題をより満足のいく形で解決するため、ドナルドソンに問い合わせをしました。 100年以上にわたって自動車メーカーにサービスを提供してきたドナルドソンのエンジニアは、お客様と密接に連携して独自のソリューションを開発しました。 ドナルドソンのチームは18か月という厳しい期限の中で、アセンブリーラインのタンクハウジングにぴったりと簡単に組み込めて、一貫した流量を実現するメンブレン筐体保護ベントを設計、確認することに成功しました。 同OEMの世界各地にある製造工場が同日に新しいドナルドソンのベントの導入を開始し、重要な移行日をスムーズに進行させることができました。

ドナルドソンと同社の取引関係開始から5年以上が経過していますが、現在もこの連携は継続しています。 ドナルドソンは、Tetratex™ ePTFEメンブレンのキャリアとハウジングを1つのアセンブリーとして提供することに取り組んできました。 エンジニアもまた、一部の自動車メーカーの希望を受けて、フィラーキャップにベントをつける取り組みを進めています。 そして、このメーカーの大型顧客のために、特定の車両モデルに対応するための25%小型化したEPVを提供しています。

汚染基準の厳格化に伴って、ドナルドソンのメンブレンベント技術の信頼性と柔軟性は、自動車市場やディーゼル燃料に依存する他の市場から引き続き必要としてもらえるでしょう。

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