ハードセルツァー市場はここ数年で大きな成長を見せています。低カロリーでさまざまな度数のアルコール飲料を求める消費者ニーズの高まりに後押しされ、世界中の醸造メーカーがこの人気の飲料を取り入れるべく、商品ラインアップを拡大し続けています。小規模なクラフトビールや地ビールの醸造所も、この流れに次々と加わろうとしています。 

パンデミックの初期には、外食が激減する中、セルツァーの小売販売額が急増しました。小売レベルでの売上は減少傾向にありますが、外食が再開されたことで多くのバーが新たな人気商品としてセルツァーをドリンクメニューに追加するようになったため、セルツァー市場は再び盛り上がりを見せています。 

Grand View Researchによると、2020年のハードセルツァーの市場規模は全世界で56億米ドルであり、2021年から2028年にかけては年平均成長率(CAGR)31.4%で拡大すると予測されています。業界アナリストが指摘するように、セルツァーは確固とした地位を築いています。 

ハードセルツァー市場への進出

商品ラインアップの拡大を目指すクラフトビール醸造所にとって、ハードセルツァー商品を新たに加えるのは、比較的容易で費用効果の高い選択肢となります。ビール製造プロセスで使用される設備のほとんどは、設定や運用に若干の変更や追加を行うだけでセルツァーの製造に利用できます。

セルツァーのベースとなる原料はビールに使われるものと似ているが、発酵工程後に天然または人工のフレーバーを加えるため、液体を脱色し、不要な発酵由来の副産物を減らすために、しばしば別の工程が必要となります。透明で香り豊かな炭酸飲料という製品は、わずかな調整で作ることができます。 

プロセスフィルトレーションの役割

フィルトレーションはハードセルツァーの製造から容器詰めまでの全プロセスで重要な役割を果たします。ドナルドソンは、原料水の混合から食品・飲料製品の容器詰め前の浄化まで、40年近くにわたり、醸造業界に優れたフィルトレーションソリューションを提供し続けてきました。ドナルドソンの高度な精密濾過ソリューションは、大規模の醸造メーカーの運用に合わせてカスタマイズすることも、街角の小さな醸造所に合わせて調整することも可能です。

概念実証

効果的にハードセルツァーを濾過する多段階のフィルトレーションソリューションを開発するため、ドナルドソンはボストン地域のクラフトビール醸造所と提携し、醸造所における工程の考え方とプロセスそのものの改善に取り組みました。コンサルティング形式の協業を通じて、ドナルドソンは 醸造所がもつ既存のビール清澄化技術を改良し、 小規模なセルツァー生産のパイロット(試験稼働)を実現しました。

ドナルドソンは複数コンポーネントを組み合わせたフィルター構成により、この醸造所の設備面での不足を補いました。パイロットプログラムは成功し、醸造所は完成品の品質を維持しながら、本格的な生産に移行できました。 

さらに、ドナルドソンは大手ハードセルツァーメーカーと共同で試験プログラムを実施し、同社のフィルトレーション方法に欠けている部分や改善点の特定に取り組んできました。両社は共同でフィルトレーションプロセスをモニタリングして改善しており、ドナルドソンは現在、この成果をより多くの醸造所に展開しています。

ハードセルツァーのフィルトレーションを支えるイノベーション

製品開発とお客様向けの試験プログラムを通じて、ドナルドソンは成長を続けるクラフトビール業界やハードセルツァー業界を支援しています。ドナルドソンの実績あるプロセスフィルトレーション製品を導入することで、クラフトビール醸造所は手頃な価格と効率的な方法で製品ラインアップを拡大し、新規の成長著しい分野で新たな収益源を開拓できます。