SQF空気品質基準とは何ですか?
SQFコード第9版[1]では、圧縮空気およびその他のガスに関する要件が、「空気およびその他の気体」と題する第11.5.5項に詳細に記載されています。この項では、食品または食品接触面に接触する圧縮空気またはその他の気体(窒素や二酸化炭素など)は、清浄であり、食品の安全性にリスクをもたらしてはならないと規定されています。また、これらのシステムについて、品質および関連する食品安全上の危害に対応するため、 定期的な保守と監視を実施することも義務付けています。
なぜ空気品質基準が重要なのでしょうか?
汚染の防止:圧縮空気は化学物質汚染や微生物汚染の原因となり得ます。粉塵粒子、炭化水素、湿気などは、周囲環境から取り込まれ、 エアコンプレッサーによって 濃縮される可能性があります。また、コンプレッサーの潤滑油からの油エアロゾルと配管からの錆粒子が、圧縮空気の流れに侵入することがあります。これらの汚染物質を除去しないと、食品の安全性および品質に悪影響を与える可能性があります。
食品・飲料メーカーは以下の対応の重要性を理解する必要があります:
- 清浄な空気の使用:SQFコードでは、食品または食品接触面に接触する圧縮空気に有害な汚染物質がないことを義務付けています。
- 定期的なモニタリングSQFコードでは、製造業者に対し、食品に影響が及ぶ前に潜在的なリスクを予防的に特定し、対処することを義務付けています。
- 基準の遵守:SQFの圧縮空気の品質基準を遵守することは、製造管理および品質管理に関する基準(GMP)やその他の規制要件に準拠することにつながります。そうすることにより、食品の安全性を維持だけでなく、顧客や規制当局の期待にも応えることができます。
優れた空気品質を確保するためにいくつかの製造管理および品質管理に関する基準(GMP)が公開されています。最も重要なGMPの1つは、適切な使用地点での濾過に関連しています。プロセスのすべてのポイントで、汚染物質が空気流に混入する可能性があるため、POUフィルトレーションにより、食品および食品接触領域に接触する空気を清浄し、安全を確保します。
SQFの空気品質基準をどうすれば満たすことができるでしょうか?
圧縮空気の濾過によりSQFの圧縮空気品質基準(第9版)を満たすには、次のようないくつかの重要な手順が必要です。
- 重要管理点の特定:圧縮空気が食品または食品接触面に接触する箇所を特定します。これらの箇所は空気の品質を左右する重要な点となります。
- 適切なフィルターの設置:多段階のフィルトレーションシステムを使用して汚染物質を除去します。これには次が含まれます:
- 粒子フィルター:粉塵、汚れ、その他の固体粒子を除去します。
- コアレッシングフィルター:油エアロゾルと微粒子を除去します。
- 活性炭フィルター:油蒸気と臭気を除去します。
- フィルターのモニタリングとメンテナンス:製造元の推奨に従って、定期的にフィルターを点検、交換します。これによりフィルトレーションシステムの効率を保つことができます。
- 定期的な検査の実施:定期的に空気品質検査を実施して、圧縮空気が必要な基準を満たしていることを確認します。これには粒子、油分、水分の含有量の検査が含まれます。
- 手順と結果の文書化:フィルトレーションシステムのメンテナンス、空気品質検査、実施した是正措置の詳細な記録を保管します。この文書は、SQF監査に欠かせないものです。
- スタッフトレーニング:圧縮空気品質の重要性、濾過システムのメンテナンス方法、空気品質検査の実施方法について、関係者全員にトレーニングを行います。
ISO 8573-1の役割を理解する
ISO 8573-1は、圧縮空気の品質がSQF第9版で求られる基準を満たし、極めて重要な役割を果たしています。役割は次のとおりです。
- 空気品質等級の定義:ISO 8573-1は粒子状物質、水分、油分の含有量の等級を定義することで、圧縮空気の品質要件を規定しています。これにより、特定の用途で必要とされる純度を把握できます。
- 汚染物質制限値の設定:この規格は圧縮空気中の汚染物質の制限値を設定しており、食品加工に使用する空気が、有害な粒子、水分、油分が含まず清浄であることを確実にします[2]。これは食品の安全性と品質を維持するために不可欠です。
- モニタリングと検査の指針:ISO 8573-1は圧縮空気システムの検査とモニタリングに関するガイドラインを提示しています。これはSQF第9版の定期的なモニタリングとメンテナンスの要件と一致しています。
- 規制の遵守:ISO 8573-1に準拠することで、施設における汚染のリスクを低減し、食品安全規制の遵守を確実にできます。
ISO 8573-1を圧縮空気の品質管理に取り入れることで、食品の安全性と品質を高い水準で維持し、プロセスで使用する空気が清浄で使用に適していることを確認できます。
フィルトレーションオプション
オプション1:オールアルミハウジング - 定置スチームによる滅菌化が不要な場合に使用します。
- DF-V微粒子フィルターエレメント(5ミクロンで99.9%の効率):年に一度または差圧計に差圧が表示された時に交換します。
- DF-Mコアレッシングフィルターエレメント(0.01ミクロンで99.9999%の効率):年に一度または差圧計に差圧が表示された時に交換します。
- DF-S SQF最終フィルターエレメント(0.01ミクロンで99.99998%の効率):3か月ごとに交換します。
オプション2:アルミとステンレス鋼ハウジングのハイブリッド - 定置スチーム滅菌が要求される場合に使用します。
- DF-M微粒子フィルターエレメント(0.01ミクロンで99.9999%の効率):年に一度または差圧計に差圧が表示された時に交換します。
- DF-Sコアレッシングフィルターエレメント(0.01ミクロンで99.99998%の効率):年に一度または差圧計に差圧が表示された時に交換します。
- P-SRF SQF最終フィルターエレメント(0.02ミクロンで99.9999998%の効率):3か月ごと、またはスチーム滅菌サイクル100回ごとに交換します。
オプション3:オールステンレス鋼ハウジング - 定置スチーム滅菌またはステンレス鋼フィルターハウジングが要求される場合に使用します。
- P-FF微粒子フィルターエレメント(0.01ミクロンで99.9999%の効率):年に一度または差圧計に差圧が表示された時に交換します。
- P-MFコアレッシングフィルターエレメント(0.01ミクロンで99.99998%の効率):年に一度または差圧計に差圧が表示された時に交換します。
- P-SRF SQF最終フィルターエレメント(0.02ミクロンで99.9999998%の効率):3か月ごと、またはスチーム滅菌サイクル100回ごとに交換します。
SQFについて
SQFプログラム(Safe Quality Food)は、世界中の小売業者、食品メーカー、食品サービス業者に認められている、厳格で信頼できる食品安全・品質管理システムです。安全品質食品協会(SQFI)が策定し管理するこのプログラムにより、企業は安全で高品質な食品の生産に取り組んでいることを示すことができます。SQF認証を取得することで世界的な規制要件に準拠でき、独立した第三者による監査を通じて顧客に安心を提供できます。
SQFは安全品質食品協会の登録商標です。
参照
[1]SQF第9版の圧縮空気に関する更新事項
[2] ISO 8573 シリーズ圧縮空気品質規格ガイド